【新唐人2013年11月6日付ニュース】深刻化の一途をたどる中国の環境汚染は、もはや近隣国家にまでその影響を及ぼしています。近日、中国環境保護部環境計画院の王金南副院長は、北京で開かれたフォーラムに出席した際、中国のほぼ全ての汚染物質はその排出量が世界一で、中国の環境問題は制度の面から考えなければならないと述べました。
11月2日、中国環境保護部環境計画院の王金南副院長が“中国と世界の環境保護40年フォーラム”に出席した際、環境汚染、生態環境、気候の変化は中国の頭上にのしかかる三つの“環境大山”であると述べました。また、汚染物質はこの40年来、少量排出から大量排出へと変わり、今やどの汚染物質の排出量も世界一になっていると述べました。
中国環境保護活動家 張峻峰さん
「排出量世界一、私も認めます。しかも今だけでなく、これからも長い間、中国はずっと汚染物質排出が最も多い国の1つになるでしょう」
2009年、中国共産党人民代表代会環境と資源保護委員会の曲格平氏は、2008年中国の二酸化硫黄排出量は2100万トン、工業粉塵の排出量は1300万トンに達し、中国の7割の都市が居住に適していないと述べました。
このほか、王金南副院長は中国当局の環境保護戦略には問題が存在し、制度の面から此の問題を考えなければならないと考えています。
浙江省環境人権保護活動家 陳法慶さん
「このような環境汚染は、1〜2年ではなく、20〜30年間にわたって造りだされたものです。この20〜30年間彼らは知らなかったのでしょうか?知っていたのです。ではなぜ環境はますます悪くなったのか、明らかに中国13億人の生活環境を無視しているのです」
浙江省の環境保護人権活動家の陳さんは、GDP成長率によって官僚の業績が評価される中国現行の制度が、問題の根本であると指摘します。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2013/11/04/atext997183.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/萩野 映像編集/工)